サングラスと一口に言っても、実はそのレンズにはさまざまな種類が存在します。その中でも「調光レンズ」や「偏光レンズ」という名前を耳にしたことがある方も多いでしょう。
これらのレンズは似た名前ですが、それぞれの機能には大きな違いがあります。適当に選んでしまうと、期待していた効果が得られないことも。この記事では、調光レンズと偏光レンズの違いや特徴について詳しく解説します。
サングラスのレンズタイプ
まず、サングラスに使われるレンズには主に以下の4種類があります:
- カラーレンズ(一般的なサングラス)
- 調光レンズ
- 偏光レンズ
- ミラーレンズ
ここでは簡単にカラーレンズとミラーレンズについて説明します。
カラーレンズ
カラーレンズは、黒や茶色などに着色されたレンズで、目に入る光の量を抑える役割を果たします。価格も手ごろなものが多く、ファッションアイテムとしても人気の高いレンズです。
ミラーレンズ
ミラーレンズは、レンズ表面が鏡のように反射するタイプ。眩しい日差しをしっかりカットしてくれるため、リゾート地やアウトドア活動での使用に最適です。また、スポーツ選手が愛用しているイメージが強いでしょう。
調光レンズと偏光レンズの違い
ここからは調光レンズと偏光レンズについて、それぞれの特徴や利点・欠点を詳しく見ていきましょう。
調光レンズとは?
調光レンズは紫外線量に応じてレンズの濃さが変化する機能を持つレンズです。紫外線が多い場所では色が濃くなり、少ない場所ではクリアな状態になります。
- メリット
・屋内外を頻繁に移動する場合でも、メガネやサングラスの掛け替えが不要
・複数のフレームを持ち歩く必要がないため便利 - デメリット
・紫外線量が少ない環境ではレンズが暗くならないため、眩しさを完全には防げない
・車の運転時、フロントガラスのUVカット機能により期待通りの色変化が見られない場合がある
偏光レンズとは?
偏光レンズは乱反射した光をカットし、視界の眩しさを抑えるためのレンズです。レンズ内に組み込まれた偏光膜が、光の反射を効果的に除去します。
- メリット
・水面や地面からの反射光を抑え、クリアな視界を提供
・車の運転や釣り、マリンスポーツなどで快適な視界を実現 - デメリット
・液晶画面(スマートフォンやカーナビ)が見えにくくなる場合がある
・レンズが濃い色になりがちで、状況によっては不便
シーン別おすすめサングラス
調光レンズが適しているシーン
- メガネとサングラスを1本で兼用したい方
- 屋内外を頻繁に移動する方
- 自転車やロードバイクで長時間の移動をする方
偏光レンズが適しているシーン
- ドライブやマリンスポーツ
- 釣り、キャンプ、スキー、スノーボードなどのアウトドア活動
- ゴルフやランニング
購入時の見分け方
調光レンズ
調光レンズは紫外線量に応じてレンズの濃さが変わります。購入前に試着することで、室内ではクリアな状態、屋外では濃くなる特性を確認できます。
偏光レンズ
偏光レンズは外見上、普通のサングラスと見分けがつきにくいですが、実際に使用してみると眩しさの軽減を実感できます。試着や店員に相談するのがおすすめです。
最適なサングラスを選ぶために
調光レンズと偏光レンズには、それぞれ独自の利点と用途があります。サングラスを選ぶ際は、自分の使用シーンを考慮しながら、最適なレンズを選びましょう。目的に合ったサングラスを選べば、快適さと機能性を両立した満足のいくアイテムを手に入れられるはずです。